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涙をぬぐってくれたのはあなた

「Dramatic“S”!」は、タイトルどおりドラマティック。そして、スタイリッシュ。後半は涙、涙…で、いっぱい楽しめて感動するショーでした。

プロローグは金色を使って華やかながら、合わせる色合いが渋くてかっこいい。
ちぎちゃんの衣装の袖の羽根がフワフワしているのが微妙に気になる(笑)。顔のところに持って行くとくしゃみが出そうにならないのか?とヘンなことを気にしてしまいました。
みゆちゃんが「私の愛する人のイニシャルはS」と歌うところで、そういえば、「S」は「さぎり」と「さきひ」の「S」でもあるんだなーと思って、もう涙が出てしまいそうに。
あと、たぶんこの場面だと思うんだけど、あゆみちゃんが色っぽかったな~。
プロローグの後、銀橋渡りのセンターにいるのはレオくん!芝居に引き続いて大活躍だ!すばらしい。
しかも、一緒に渡ってるのがものすごく若手だったりしてびっくり!中村B先生の、いろんな人にいろんな活躍の場を与えてくれるところが好きです。
続いては「SONG&DANCE」。超シンプルなタイトルで(後でプログラムを見たら、プロローグとフィナーレ以外の場面のタイトルの頭文字がすべて「S」でした)、特にテーマはないのかもしれませんが、「なんちゅうかっこいい場面や!」と大興奮でした。
振付もだし、各スターの登場のしかたとかもめっちゃかっこいいんです!(とくに大ちゃん中心のとこ)
それと、ふっと目に飛び込んできた翔ちゃんがかっこよすぎて、ほんとにもうどうしようって感じになってしまいました(笑)。咲奈との彩彩コンビも久々に見れて嬉しかった!
「サプール」の場面は、まず選曲が良かった(編曲も)!
一見、オーソドックスなパリの描写に見えて、主人公の画家の男たちはコンゴからパリに出てきたサプール(お洒落を通して紳士的な態度を身につけた人たちの集まり)。
彼らのカラフルかつ洗練されたファッションへのこだわりが色の精になって出てくるというアイディアがおもしろかった。
両サイドにいるミトさん&ニワニワは、シャンソン酒場の歌手風。歌い方とか、すごくかっこいいですね。
お芝居が日本物でカツラをかぶっていたので、この場面で髪の色が初めて分かった人も。
がおり、今回こんな髪の色やったんや~(笑)。黒髪のイメージがあったので茶髪は新鮮。
絵から抜け出してくる美しい女を演じるまあやちゃん
大人っぽいまあやちゃんを見て、(こんどの全ツ「琥珀色の雨にぬれて」の)シャロンいけるかも~!と思いました。
それにしてもだいもん、まあやちゃんを見てすぐに「神様に選ばれた運命の人に出会った」って早すぎ!(笑)まぁ、ある意味「運命の人」ではあるけど(笑)。
中詰「サンライズ」は明るくラテンチックな雰囲気。
雪組メンバーがどんどん出てきてスピーディーに歌い継ぐんですが、咲奈ちゃん、歌上手くなったんじゃない?
この場面の娘役さんの髪形は、全員シニヨンというかアップなんですが、デザインはそれぞれ。流行しているフィッシュボーンとか編み込みを取り入れている人もいて、見ていて楽しいです。
ストレートの髪をくるりと束ねたような、ももちゃんのシニヨンが素敵。
ももちゃん、髪形やアクセサリーにおしとやかな個性があって好きだったんですよね。見納めなのが惜しい。
みちるちゃんの髪形もかわいい~!フィッシュボーンの部分が少しふっくらした感じなのがいいね。
ひとしきり盛り上がって、舞台奥から赤い豪華な衣装で誰が出てきたのかと思ったらひとこ!
いわゆるロケットのお兄さんなんですが、一曲全部ソロで歌ってる(しかも私の好きな「‘S wanderful」!)のを見てもうドキドキ(もちろん嬉しくてです)。「こんなに立派になって!」と勝手に親戚のおばちゃん化してしまいました(笑)。
そして、摘みたてのいちごのように可愛い103期生。
けれど、初舞台生のロケットというのは改めてすごいなと思います。
体育大学とかで集団行動というのがありますが、それに匹敵するくらい揃ってる!なんかそれだけで感動してしまいます。
「Snow Troupe・絆」は、ちぎちゃんがよく言っている言葉「絆・絆」がモチーフの場面。
最初に退団者全員集合。しかも衣装が組カラーのグリーンって!泣かす!!
みゆちゃんが「涙をぬぐってくれたのはあなた」と歌うところがあるんですが(歌詞はこれで合ってるかどうかわからないんだけど)、「いやいや、それはむしろあなたたちのほうですよ。本当に、いてくれてありがとう」と思いながら見てました。
総踊り(というにはけっこうフリーな感じだったけど)は、ちぎちゃんのパワーや雪組らしいアットホームさが感じられました。
みゆちゃんがミトさんと顔を見合わせてニコニコしているのを見て、思わずジーンときてしまいました。
コーラスメンバーのすみれちゃんのパワフルかつ愛らしい雰囲気が好き。独自の存在感が出てきたと思います。
フィナーレの一番最初、「私を忘れないで」「あなたを忘れないわ」と歌うみゆちゃんにも涙、涙!
その後で、若手娘役たちがキャピキャピ~って感じで出てきて歌うんですが(以前ヒメちゃんが言ってた「うちの子たちはキャンディーみたいにカワイイ」という言葉を思い出しました)、ゆきのちゃん、可愛かったな~。
黒燕尾の群舞は自然と気を引き締めて見ていた気がします(やっぱ、ちぎちゃんや大ちゃんやがおりが最後の黒燕尾だと思うとね…)。
曲が「ベサメ・ムーチョ」なのがザ・男役!って感じ。
群舞だけでも涙が出るのに、引き続いて、大ちゃんが歌ってがおりが踊るという場面に!もう、泣きすぎだよ。
この場面は「コーヒー・ルンバ」を使ってるんですが、歌詞はオリジナルで、「思い出」とかそういうフレーズが入ってるのでやっぱり泣いてしまう(笑)。
きわめつけはデュエットダンス。ストレートにショパンの「別れの曲」です。
とにかく美しくて、とにかく感動!ほんと、ありがとう。
まあやちゃんのエトワールから始まるフィナーレは、「S」を描いたシャンシャンが緑色ベースで「もう、ここまで泣かすか!」と思ってしまいました(笑)。
でも、ちゃんと明るくお見送りできましたよ。

P・S ロケットを休演していた初舞台生の瑛美花れなちゃん、私が見た日にちょうど口上の順番にあたっていて、きちんと見ることができてラッキーでした。
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2017.06.21(Wed) 21:38

幕末のエンターテイナー

もうかなり日が経ってしまいましたが、ちぎみゆさよなら公演「幕末太陽傳」「Dramatic“S”!」を見てきました。
いや~充実!芝居でいっぱい笑ってショーでいっぱい泣きました。

「幕末太陽傳」は、次々にいろんな事件が起こって、色々な人が出てきて目まぐるしいのですが、カラッと明るい雰囲気があり、時代に左右されることのない庶民のたくましさを感じることができました。
佐平次は胸を病んでいたので、悲しい終わり方になるのかも…と少し不安だったんですが、奇妙な道行で終わるというラストも前向きで良かった。

宝塚で落語が原作の作品といえば、これまでなら谷先生だし、宝塚以外にも、クドカンが書いたテレビドラマの「タイガー&ドラゴン」等もありますが、ひとくちに落語が原作と言っても、落語をどう使うか(たとえば、落語のストーリーをどこまで取り入れるか等)によって脚本家それぞれの個性が出るんだなと思いました(今回の場合は、原作のお三方の個性なのか小柳先生の個性なのかまでは分かりませんでしたが)。

廓を舞台とした、宝塚ではあまりない題材の作品でしたが、こういう軽やかな日本物をやってよかったなと思ったのは、音楽の使い方。
コミカルな風情のタンゴや、総踊りにチャールストン(?)などを使い、「西洋音楽で日本舞踊を踊る」という宝塚の特性を、最大限に明るくノリノリな形で使ったところが面白いと思いました。

ちぎちゃん演じる、居残りの「いのさん」こと佐平次。
一文無しでさんざん遊んだあと、居残りで働いてその代金を返す(それどころか起請文作りでもっと儲ける(笑))という大胆さ、そして、様々な出来事を鮮やかに陽気に解決する姿は、まさに幕末のエンターテイナー!
ちぎちゃんは、ルパン等コミカルな役柄をこなしてきたことがこの佐平次で大きく花開き、いい意味で肩の力の抜けた人物像を表現していたと思います。
胸を病み、ここ品川が終の棲家でもいいと思っていた佐平次が、妓楼で起こるさまざまな騒動や女郎おそめの大きな夢に触れて、「もっと生きたくなった」と思うようになる(この「生きたくなった」は、自ら「首が飛んでも動いて見せらぁ」と言ったことも影響してるのかな)。その前向きさはちぎちゃんにぴったり。
最後の道行は、なんだか「グランドホテル」のオットーとフラムシェンのようで、「この人、治るんじゃないかな。いや、きっと治る」と思いました。
演技的には、高杉に向かっての「旦那ぁ」という言い方が良い。
こんなにかっこつけずに、でもどっか江戸の粋さも感じる言い方ができるのは貴重です。下級生のみんな、今のうちに盗んでおけよ~(笑)。
あと、「すす払いでございやす」の台詞が好きすぎる(笑)。この時の脚の格好も(笑)。
サヨナラの演出かどうかは分からないんですが、いかにもサヨナラ公演ですというようなバラードよりも、居眠りしているおそめに話しかけているところにジーンときました。明るさの中にある優しさや、希望が芽生えてくる感じなどがすごくよく分かりました。
みゆちゃんの女郎おそめ。
気が強くてしたたかだけど、実は大きな夢を持っていて、どこか憎めないんですね、この人(映画「超高速参勤交代」に深キョン演じるお咲という女郎が出てきたんですが、ああいう感じですね)。
夜な夜な身を売る遊女のつとめは辛く悲しい。けれども、その悲哀を吹き飛ばすくらいのパワーがおそめにはあると思います。
佐平次と踊るタンゴでの表情や(真面目くさった顔をするところが面白すぎる)、ジャズ風のソロのコミカルさ(でも内容は「私が心中したら有名になるわ」というヤケクソソング(笑))、佐平次と打ち解けて「いのさん」と呼ぶところの粋なムードもとてもよかった。
また、品川心中の場面など、芯になるところもあり、トップ娘役として有終の美を飾ったのではないかと思います。
余談ですが、おそめは生まれも育ちも品川で親もいないということですが、ひょっとしたら彼女は遊女の子どもなのではないかなと思いました。相模屋のシーンで赤ちゃんが出てきますが、あんなふうに育ったのかもしれません。
だいもんの高杉晋作。
まだ髷がある時代の高杉なんだなー。
登場のところの「三千世界の烏を殺し ぬしと朝寝がしてみたい」と歌う声が色っぽい。とくに「ぬしと~」のところが好き。
その短く激しい生涯の中で、三味線と女をこよなく愛した粋な男。けれども、佐平次とのやりとりを見ていて、高杉は実は心に自由がないのではないかと思いました。
「おもしろきこともなき世をおもしろく」と言いながらも、高杉は攘夷に凝り固まってガチガチになっているんですよね。
だいもんは、攘夷を決行したいと思うあまりそのガチガチさに気がついていないような雰囲気を出していて、そこがなかなか良かったと思います。
極めつけにおかしかったのは大ちゃん演じる金造こと金ちゃん!
もう、「太陽傳」名物って感じ(笑)。かっこいいけど実は面白い大ちゃんの魅力が炸裂してました。
金ちゃんはぼやっとしてると言うか、なんかズレてておかしい~(遊女に心中物の本を勧めるなんて、めちゃめちゃ縁起でもないだろう(笑))。でも、死ななくてよかった~。
金ちゃん、これからどうやって生きて行くのか分からないけど(しばらく品川宿には顔を出せないだろうね)、よそでもぼやっとしながら本を貸してるのかな。
あんりちゃんのこはる。
おそめに輪をかけてしたたかで、「私が売り上げナンバーワンよ」というプライドもある(ナンバーワンを死守するためになりふり構わず働いているような気もします)。
若手娘役(しかもサヨナラ公演)らしく清楚で可愛くて…という役じゃないところが却って良い。したたかで気性も激しいけど、粋で美しいから嫌みがないんですよね。
こはるは実は高杉に惚れてたのかなぁ。でも、「あの人、お金がないから本命にするのは嫌だわ」って思ってるような気がする(笑)。
咲奈の徳三郎。
お芝居上手くなったな~。台詞回しが役にぴったりすぎる。
現代調ではなく、ちゃんと江戸のアホぼんの風情(別に継父との関係が良くなくてグレているわけではなく、ほんとに放蕩者のようです)を見せて好演でした。
まあやちゃんのおひさ。
とてもしっかりした娘で、「若旦那の女房になりたい」ではなく、「なろうと思うんです」と言う理知的なところがいい。
佐平次に借金をするのも、若旦那が心を入れ替えて真面目に働くようになるにはそれが一番だと分かっているからなんですよね(割れ鍋に綴じ蓋じゃないけど、こういう女房でもいないと徳三郎はまともに働かないだろうな(笑))。
それにしても、おとっつぁんの大工道具ののこぎりで座敷牢を切っていたのには爆笑した!こういう作戦なんだけど、それまでとのギャップが面白すぎる(笑)。
翔ちゃんの久坂玄瑞。
ニヒルな魅力があってよかったな~。
高杉や他の長州藩士たちと同様に激しくはあっても、この人はどこか落ち着いていて大人だ(根っからの武士ではなく元は医者の家系だったというのを意識してるのかな)。
舟での「高砂」はかっこよすぎ!めっちゃよかったなー。
そして長州ズ。
まだ「志士」などと立派な呼び方をされる前の、暴力的ともいえる若者たち(爆破なんてどう考えてもヤバイだろう)。みんなちゃんと荒くれてました(笑)。
レオくん大活躍だ!
名前が「聞多」ということは、井上馨の若き日の姿ですね。
ダンスばかりではなくお芝居にもシャープなかっこよさが生かされるようになってきましたね~。
大和(叶ゆうり君)が焼き玉(爆弾)を持っていることを知られないために食べてしまったのはすごすぎる!とんでもない気合だなぁ。でも、またこれがゆうり君に似合ってるのよ(笑)。
それにしても、長州ズはどうしても以前の大河ドラマの「花燃ゆ」だなと思ってしまう(笑)。
ひとこの清七。
クールな顔して実は思い切った演技のほうが性に合ってるのかな。
典型的なバカ息子ですが(笑)涙もろいところがカワイイ。
でも、息子も息子ならおとっつぁんもおとっつぁんだな(笑)。
倉造(まりんさん)の表情を思い出して今でもつい笑ってしまう。
妻に先立たれ、息子も成人して淋しくなったところに、思わせぶりな美人女郎が現れたらやっぱり騙されてしまうんだろうなあ…。
ヒメちゃんのおくまさん。
ヒメちゃんって眉毛なしにするの好きだなあ(笑)。時代に忠実だ。
それはさておき、おそめとのやりとりが面白すぎて忘れられない。なんかとんでもない怖ろしいこと言ってるんだけど、それさえもおかしすぎる!
鬼島老(「老」というには若く見えるけど)のがおり。
高杉とこはるに嵌められたことを知って、悔しさのあまり「鬼島又兵衛52歳!」と叫ぶのが面白すぎた(ちょっと前にテレビでやってた「ちかえもん」の近松門左衛門を思い出しました)。
今日こそこはるを身請けできるとデレデレになってる様子もなかなか可愛かったな。
今まで数々の個性的な役を演じてきたがおりですが、最後までこういう面白い役で、ほんとにこの人らしいなと思いました(山口県出身のがおりに長州藩士の役を振ったのはなかなか粋な計らいだと思います)。
相模屋夫婦は仲睦まじい様子がとてもよかった。
ニワニワの伝兵衛。
小柳先生はいつもニワニワの独特の風情をうまく芝居に生かしてますよね(「Shall we ダンス?」の探偵さんも良かった)。
今回も真面目さが却って可笑しい。お経を唱えているのを見て笑ったのは初めてかも(いや…初めてではなかった!「なみだ橋えがお橋」でも笑った。あれも法華経だったよね)。
ミトさんのお辰は、どっしり落ち着いて女将さん然としていて、でも伝兵衛さんに惚れてる雰囲気があってほほえましい。
この方はたぶん家付娘なんでしょうね(なんとなく、死んだ前夫も婿養子だったんじゃないかなと考えてしまいました)。家のための再婚ではあっても、伝兵衛さんがいい人だから大好きになったという感じ。
天月くんの梵全。お坊さんです(坊主のくせに遊女屋通い。この破戒坊主め!と思っちゃう(笑))。
いつも達者な人ですが、しれっとしたおかしさについつい笑いを誘われてしまいます。大人の芝居もできるようになって頼りになりますね。
最後に、ゆうちゃんさんの杢兵衛さん。
めっちゃ笑った!
ほんとに田舎のおっちゃんなんですが、「大尽」というからにはお金持ちなのでしょう。豪農なのかな。
けど、なんでおそめがこの人を袖にするか分かる気がする、悪気はないんだけどしつっこいのね(笑)。悪気がないというのがまた、遊所ではタチが悪い。でも、そういうところが憎めなくて、つい微笑ましく感じてしまいました。
2017.06.14(Wed) 20:14

命の輪を描くように

さて、博多座の感想の続きです。

「カル―セル輪舞曲」は、大劇場で見た時から大好きな、楽しいショーです。
今回は「トップお披露目」の肩書きが取れたからか、たまきちの姿にもどこかのびのびしたものが感じられました。
開演前のミラーボールくるくるはやはりテンションが上がりますね。いかにも「レビュー」って感じ。
プロローグでみつるくんが歌う「命の輪を描くように」という歌詞が好き。
可愛らしい回転木馬をモチーフにしているからか、この歌にはどこか温かいものがありますね。
そして命を吹き込まれた木馬たちの大群舞
人数が大劇場の半分ほどにもかかわらず、華やかで目を奪われるプロローグです。
結愛かれんちゃんは名前のとおり可憐ですねぇ~。溌剌としてる。
次の場面への間奏曲的な「船出(大西洋)」の場面。
「エッフェル塔もラ・セーヌも…♪」という歌の前奏でのたまきち、こういう曲調(ミュゼットでしたっけ)の時に特有の手の動かし方がありますが、それがちょっと大きめでカワイイ。やっぱりやんちゃなお馬さんだ(笑)。
「妖艶(アメリカ ニューヨーク)」の場面は、ちゃぴがオトコマエだっ!
「涙は女の武器なんて言うけれど 今じゃ流行らない」という歌がすごく似合ってるなぁ~。
荒馬な男役たちもやっぱりみんなワイルドでかっこいいわっ。
ジョー!な、なんですかあの色気は!あやうく失神ギャルになるところだった(大げさ)。
ぐっさんってちょっとかしちゃんに似てるよねぇ。とくにデコ…いや、なんでもない(笑)。
大劇場で華蘭くんとはーちゃんが歌っていた箇所は、「今回はーちゃんはこっちのチームじゃないから誰なんだろう?」と思っていたら、さくらちゃんでした。
美声に加えてあの舞台度胸!二階から見ても明らかに客席を釣ってます(しかもけっこう後ろのほうまで見てたよね)。美園さくら、おそるべし(笑)。
ショーガールたちの「もっといい男のいるところ!」の後、汽車のダンサーのありちゃんが飛び出してくるときに、ちゃぴたちが「暁エクスプレスよ~!」って言ってて笑った!
この汽車のロケットはほんと好きだわ。振付がとてもいいんですよね。
桜奈あいちゃんのダンサーぶりも素敵でした。
「楽園(メキシコ)」は、やはりイケメン祭りです(笑)。
みやるりちゃんのポジションにいるのは…、おおお、ゆりちゃんだっ!もう、大興奮です。大興奮ついでに詳細をあんまり覚えてない(笑)。ま、曲は大劇場と同じで「テキーラ」なんですけどね。
ラスト、たまきちの「愛しとーよ!」で博多のお客さん大盛り上がり!
そして中詰にあたる(のかな?)「祝祭(ブラジル)」は、まず、警官ズが…私の愛する警官ズがぁ~…減ってる(苦笑)。
それでも、みつるくん&ふぁーびーは熱演です。人数が減っている分、よりお芝居っぽさを出している気がしました。
カポエリスタの若者たち、たまきちがポルトガル語(?)で何やら話して、みんなで盛り上がっているのを見ると、なんか分からないけどテンション上がる(笑)。
そして、またもや、ゆりちゃんの見せ場が!マランドロはスタイリッシュで粋。港から港への船乗りの感じがよく出てます。
大劇場でみつるくんVSみやるりのサンバステップ対決だったところは、みつるくんとあーさの帽子の取り合い延長戦になってました(笑)。おもしろかったなぁ~。
歌手メンバーの蒼瀬くん、以前はどこか可愛いイメージだったんですが、なんか精悍になったんじゃない?
そして、たまちゃぴ登場。「ブラジルの水彩画」の曲が流れると、「待ってました!」という気持ちになります。
いしちゃんが加わった新場面「哀歌(スペイン アルハンブラ)」は、戦死した愛馬を悼む騎士の物語。
そうか、「カルーセル」なので「馬」つながりか!上手いっ!(馬だからそう言ってるんじゃないよ(笑))
ここで色恋ではなく人間と馬の友情を持ってくるところもなかなか良いですね。いしちゃんの硬質な魅力に合っている気がします。
そして、馬を演じるのは、あーさ。組替えにあたって、とてもいい餞になったのではないでしょうか。
もちろん、躍動感あふれるダンスや、いしちゃんに対しての気持ちが伝わってくる表情もよかった。
騎士の一人を演じる礼華はるくん、なんかカッコよくなった気がする。
「飛翔(インド洋)」は、大劇場とほぼ同じ場面だと思うんですが、前の場面で「思い出は海に浮かべよう」という歌詞があったことで、今回の「愛は限りなく」の歌とデュエットダンスには鎮魂の意味も感じられました。
しかも、その後の総踊りでトップコンビのところにあーさが走ってきて加わるので、馬の魂が自由に海原を駆けめぐっているように見えて感動的でした。
海にはいろんな人たちのいろんな愛や絆が行き交っているんだろうな~と思わせてくれます。
盛り上がったところで、みつるくんの歌と、ロケット。
みつるくんが出てくるとなんかほっとするわ~。安定の包容力です。
そして、やっぱり感動するフィナーレナンバー。
大階段の上で娘役さんたちがたまきちの背中に羽根を形作っているところから感涙しそうになります。
「モン・パリ」の黒燕尾の群舞は、みつるくんがめっちゃかっこよくて、花組育ちならではのものを感じました。きっと月組っ子たちにもいい影響を与えていると思います。
そして何よりも感動的なのはデュエットダンスの歌詞。
タカラジェンヌや稲葉先生をはじめとするスタッフの宝塚愛をすごく感じます。
エトワールは大劇場に引き続いて、せんりちゃん。
さすがにもう硬さはとれて、可愛い歌声が響き渡ってました。
2017.06.07(Wed) 07:05

退団者

月組の退団者が発表されました。
うぉぉ…、私、これから「カル―セル輪舞曲」の感想でジョーのこと書こうと思ってたんですよ。
まさか退団だなんて(泣)。
「A-EN」で、笑顔で私を釣ってくれた(?)蒼矢くん、「アーサー王伝説」でとっても可愛かった小雪ちゃんも同時退団です。
そして、紫咲樹れのくんは集合日付で退団なんですね…。見納めできなかったのは淋しいな。
2017.06.03(Sat) 21:34

しぐれ坂

すっかりご無沙汰しております。
もう6月なんですね…(汗)。

さて、先月は博多座に行ってきました。
以前に訪れたのはいつだったか忘れるくらい(笑)久しぶりだったのですが、博多グルメも堪能できたし、行って良かったです。

「長崎しぐれ坂」は、12年前の初演も見ましたが、その頃より年を取ったせいか、昔見たときよりも格段に胸に迫るものがありました。
一言では表せないような主人公三人の微妙な思い。「しぐれ坂を下れば命はない」という、無宿者たちの非情な現実。そこになんともいえない哀感があり、あらためて、こんなに大人の芝居だったんだ~と思いました。
そして、また違った意味でも大人。一筋縄ではいかないような登場人物がたくさん出てきます。
なにしろ、唐人屋敷の面々ときたら「カサブランカ」と良い勝負なくらい、煮ても焼いても喰えない奴らばっかりなんですから。新参の若い同心が一人で来たところで、とうてい太刀打ちできるはずはないと思います(笑)。
長崎奉行所の先輩同心もその辺を心得た連中ばかりで面白い(舘岡に言わせれば「長崎ボケ」ですが)。とくに輝生くんが演じる佐藤の粋さ、さばけた様子は上手かったな。
大劇場公演ではないので下級生が多いんですが、難しい大人の演技をみんなよく演じたと感心しています。

場面の移り変わりもいい。
冒頭の華やかな「お祭」(歌舞伎の人気演目でもありますね)と長崎の蛇踊り、可愛い娘役さんたちの総踊り…日本物レビューのような華やかさから一転して、可愛らしいけどどこか物寂しい子どもたちの様子(この場面、覚えてないようで案外覚えてた。子ども時代の伊佐次の「男は人前で涙を見せちゃいけねえよ」の台詞で「あ、そういえば、これが伏線だったんだ…」と思い出し、涙がじわーっとあふれてきました)、そして、大人になった三人のやるせない「神田慕情」。華やかな長崎の裏にある、底知れぬ哀感に浸ることができます。

いしちゃんの伊佐次。
プロローグ以外の最初の出番で、寺の奥から悠然と出てくる様子からして迫力満点の立派な悪党ですが、おしまに再会して芽生える江戸への感情を、初演より更に細やかに表現しているのではないかと思いました。「帰りてえ」という台詞が昔よりも胸に沁みます。
江戸にいた頃、三人とも暮らしは決して豊かではなく、むしろ貧しかっただろうと思いますが、身も心も荒んでしまった今となっては、純粋に友情だけを考えていた日々がよけいに美しく感じられるのでしょう。
荒んでいるからこそ、ふと純粋な気持ちがよみがえった時、どうしようもなくやるせない。それがとてもよく分かりました。
また、唐人屋敷を出て行くときに卯之助を振り返る顔が、笑っているような、思わず涙するのではないかと思うような、なんともいえない表情で、卯之助でなくてもつい「行っちゃいけねえ!」と言いたくなってしまいます。
さすがに専科、トップオブトップだと思ったのは、日本物が板についていること。頬かむりをして逃げる様子などは絶品です。たたずまいが素晴らしかった。
それにしても、いしちゃん、以前より痩せてはいるものの「この人は年を取らないのだろうか」と思わず錯覚してしまうなぁ(笑)。だって美しさが十年前とほぼ変わらないんだもん。
たまきちの卯之助。
初演の時から、このお芝居の出来を左右するのは卯之助の肚(心)の表し方ひとつだと言っても過言ではないと思っていたのですが、たまきちも本当に心理描写をよく頑張ったなと思います。
最初のほうの何か訳のありそうな感じとか、台詞がなくても伝わってくるし、おしまとのやりとりでは、伊佐次とおしま、二人とも大切だからこそ、今の暮らしに戻って命を大切にしてほしいという思いが痛いほど感じられます。
おしまに「恋の腹いせかい」と言われて「そうかもな」と言ったりしていますが(おしまに恋していたというのはおそらく本当でしょう)、おしまの苦しい気持ちを察してわざとそう振る舞うのもまたこの人の優しさなのだと思います。
ちゃぴのおしま。
初演の檀ちゃんのおしまは、色っぽさの中に、いつもどこか淋しい少女の面影があった気がしますが、ちゃぴのおしまは、普段は辛さも哀しさもぐっとこらえて気丈に振る舞っているけれど、伊佐次と再会して一気に少女の頃に戻るように見えました。
その、少女に戻るところの明るさが切ない。伊佐次と二人で神田祭の神輿の道順を話しているところで、胸がぎゅーっと締めつけられるような切なさを感じました。
初演と再演、どっちが正しいというのではなく、役者の解釈や持ち味によって個性が出るのが面白い(今回の場合は声質もかなり影響していると思います)。こういうのが再演の醍醐味なんだなと思います。
そして、卯之助とのやりとりがハラハラするほど胸に迫る。
先ほどは卯之助の気持ちを推察して書きましたが、「恋の腹いせかい」と言いつつ、おしまもきっと卯之助の本心を分かっているはずです。分かりつつ憎まれ口で終わった方が卯之助を苦しませずに済むことを、彼女は自分が体験した色々なことから知っているのだと思います(おしまもきっと並大抵ではない苦労をしてきたのでしょう)。
こういうことがあった上での「伊佐次さん、堪忍して」にグッときました。別れるのもまた伊佐次への愛情なんですよね。
みつるくんの水牛先生。
一介の酒場の亭主でありながらも、他の人とはちょっと違う。四書五経だの何だのから言葉を引用するインテリぶりもさることながら、度量の深さもありつつ、物事を冷静に見ている様子が感じられました。
あと、月琴を弾くところが好き。ここ、セリフはあんまりないんですが、場の雰囲気とか、空気感とか、ちゃんと表現しているんですよね
みつるくんは専科に入ってから、お芝居の上手さだけではなく、舞台での存在のしかた、たたずまいがとても素敵になったと思います。
花組にいた頃より忙しい時もあるかと思いますが、役の幅が広がったことがいい勉強になっているのかも。
あーさの舘岡。
奉行所同心としての正義感と同時に、世の複雑さを身をもって体験していない若さが感じられ、なかなかよく演じているなと思います。
舞台の真ん中で襷をかけるシーンがあるんですが、かっこよかった~!
ありちゃんのらしゃ。
初演のとうこさんは上級生になっていて、大人っぽかった印象があるのですが、ありちゃんはまだ下級生で、兄貴分の真似をして入れ墨なんぞ入れ、いっぱしのワルぶってしまういきがった若者という雰囲気。
らしゃは、探り番のぼらに母親が巡礼になって自分を探していると吹き込まれるのですが、冷静に考えれば、そんなの罠だとしか思えない(笑)。けれど、母親の存在を出され、罠だと考えられなくなってしまうところに若さがあるんですよね。
最後に瀕死の状態でぼらを刺すところは、くやしさが目に宿っていて、なかなかの上手さだったと思います。
あと、芳蓮を大切に思っているところにキュンとなる。ラブラブっぷりがほほえましいです。
わかばちゃんの芳蓮。
ただひたすらにらしゃのことだけを考えている娘で、とっても可愛かった!
水牛先生はよくまあ、あんな凶状持ちと娘との恋を許したなと思いますが(笑)、らしゃと寄り添っていてとにかく幸せそうな顔をするのがインパクト大でした。やっぱりさすがだ。
だからこそ、らしゃを埋葬しに行った後の号泣が切ないんだよね。
ゆりちゃんのさそり。
メイクのせいか、荒くれ者の演技のせいか、最初、ゆりちゃんだと気付かなかった!
終盤で「兄いには愛想が尽きた」と伊佐次に悪態をつき、いきなり出て行ってしまって、「どうした?!」と驚いたのですが、きっとさそりは伊佐次が酔いつぶれている様子に、らしゃを悼んでいるだけではないものを感じてしまったのでしょう(それにしても、さそりは無事に生き延びられたのだろうか?)。
ぐっさんのらっこ。
一癖ある役が実に上手い!坊主崩れの凶状持ちという特異な役柄ですが、全体的になんだか迫力があるんですよね。
風間柚乃くんのあんぺ。
まだ言及するほど個性は育ってきていないと思いますが、眼帯までする気合いが好きだなー。
華蘭くんのぼら。
上手い!上手すぎる!
このしがない探り番の人生に、「人間とは時にこういうものである」という面まで感じられ、すごく印象に残りました。
役目や生活が大事と思うあまり、己の功名心、保身、そういったものに走る姿は、どこか自分たちの身につまされるものがあります。そして、それもまた人間の哀しさなのだと思いました。
すーちゃんの李花。
さそりたちに伊佐次の居所をたずねるせっぱつまった顔に、愛しているがゆえの重さがにじみ出ています(こんな状態の李花をからかう子分らを見て「やっぱこいつらワルだよ」と思ってしまった(笑))。女の情の深さが切ない。
この唐人屋敷から出られぬはずの男、たとえどうなろうとも自分と一緒にいなければ生きていけない男が命を賭してでも出て行こうとするのに気づけば、単に「ほかの女に伊佐さんを取られる」という以上の気持ちを感じるだろうし(そこまでして!といきり立ちたくもなるでしょうし、この人とはやっぱり住む世界が違うのではないかと苦しく思ったりするのではないでしょうか)、重くならざるを得ないようにも思えました。
ふぁーびーの和泉屋。
初演では立ともみさんが演じた役で、副組長といえどもまだ若いふぁーびーがどう演じるのか、とても興味がありました。
落ち着いた台詞運びと、上方商人らしい物腰柔らかさがとても上手くて、すっかり安心して見ているところに、突然、おしまをビシッと叱責する声が響くものだから、よけいに切れ者の商人の底知れぬ怖さを感じます。
そして、今回最も驚いたのは、さくらちゃん!精霊流しの場面でセンターをつとめていて、ほんとびっくりしたわ~!でも、すごく堂々としていて素敵。
初演はミエコ先生の舞のシーンで、とても美しく、哀切きわまりなかったことを覚えていますが、今回は歌で魅せます。とくに二番の歌詞がすごく切なく聞こえて涙が出そうでした。
そこに全員の「ドーイドイ」の声が、伊佐次の運命を感じさせて悲しく響きます。
この場面、白と黒とでシンプルなんですが、詩情と哀しい美しさに満ちていて、やはり名場面だなと感じました。
2017.06.02(Fri) 16:36
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